| 小型デジカメ カシオ CASIO EXLIM EX-S1 |
| 2005/09/02 12:40:23, Category: 3.AVC, Comment: 0 |
自分にとって2番目のデジタルカメラ。カシオのEXLIMシリーズ最初のモデルである。その薄さもさることながら、月刊ASCIIに載っていた解説記事を読んで感動したのが主な購入動機。最近似たような薄型・小型デジカメをよく見かけるようになったが、やはり「最初にやったやつが偉い」のである。
カードサイズで厚さ1cmほど。実際ここまで小さいと、常に携帯と言うか、まさに身につけて持ち運べる。以前購入したNIKONのCOOLPIX900の方が画質は圧倒的によいのだが、使用頻度はこちらが圧倒的に多いのは、そのためだ。
特筆すべきは小ささだけではない。起動・撮影時間も非常に早いのだ。電源ONからほぼ1秒で撮影可能になり、一枚撮って次が撮影可能になるまでも1秒ほどと、気軽にパシパシ撮るには最高の機体である。
もちろん難点もある。ピントが固定(パンフォーカス)のため、有る程度、距離がないと綺麗に写らないのだ。また、マクロ機能もないので、机の上の物を撮るのも苦手である。有る意味「写るんです」のデジカメ版だろう。ただし、オートフォーカスがないことは、起動や撮影の早さにつながっている。
光学ズーム機能もない。だがこれも起動時間の高速化に寄与しているし、なによりレンズが前に飛び出してこないので、取り扱いが楽である。(デジタルズームは4倍だが、画質が非常に落ちるので使いにくい。120万画素(1280x960)だが、VGA(640x480)で撮影してもズームが荒いので、単純にピクセルを拡大しているだけなのかも。)
後継機は若干厚みが増したり、飛び出るズームレンズを搭載したり、初代の特徴を若干スポイルしているのが残念だ。個人的にこの機種に不満はないので、機能的には据え置きで、さらなる薄型化と軽量化を目指して欲しかった気がする(マクロはあっても良いかも)。
先述したように、最近落下負傷したので、退役が近いかも知れない。しかし、現行製品でこれと言った代替機がないのが痛いところである。
良:
小さい(カードサイズ)
薄い(1cmほど)
早い(起動時間、撮影感覚とも)
比較的頑丈(ズボンの後ポケットも可)
マニュアルホワイトバランス可
動画撮影可能(30秒)
悪:
近距離(特にマクロ)が難
光学ズーム無し(携帯性や起動時間とトレードオフ)
バッテリーの劣化が早い(気がする。バッテリーの持ちはまあまあだが)
デジタルズームの画質が悪い(CCDのピクセル数より小さい画像モードでも)
他:
すでに生産終了。後継機にこれを越える物がない(自分としては)。
メーカー:カシオ
製品型番:EX-S1
購入先:ヨドバシカメラ仙台店
購入時期:2002年10月ごろ
製品ページ
総評:他に高画質の1台を持っていて、携帯用に手軽な物を、と言う人には最適な1台だろう。もちろん、これがファーストデジカメであっても、「写るんです並」と言うことを理解していれば問題ないと思う。現行製品でないのが残念だ。