| SOTEC C103 |
| 2009/11/03 13:20:33, Category: 1.PC, Comment: 0 |
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モデル末期のせいか、SOTECのC103が特価で投売りされている。個人的にデザインが好きで、キー配列がよさげだったので、バッテリー駆動時間に不満はあったものの、買ってみた。以下そのインプレッション。
キーボード個人的には、現在使用中のLOOX Sよりもキーピッチが若干広いために違和感が大きいのだが、配列がほぼ一緒なので、キーピッチの違いにさえ注意すればかなり快適に入力できる。半角／全角キーやＦｎキーが左端にあることや、カーソルキーの位置など、慣れているのでありがたい。
一般的には、中心付近がかなりたわみやすく、安物らしいつくりだ。ストロークはあるが、押し込んだときのメンブレンらしいグニュグニュ感が気になる。音は少ないので、がんがん打ち込まない限りは会議中にうるさく感じることはないだろう。
ポインティングデバイス
タッチパッドはかなり微妙である。横に長すぎるせいか、操作中に別の指が当たって誤作動しやすい。マルチタッチに対応していないのも残念。タッチバッドとパームレストの段差がわずかなので、縁に沿って指をスライドさせてのスクロールがやりにくい。クリックは硬すぎることはないが、音がやや大きい。クリック感がしっかりあるのはいいことだが、会議中だとうるさいかも。総じて可能ならばマウスなどを使ったほうが快適なレベル。
画面
ノングレアは普通によい。天井の蛍光灯が気になることもなく快適だ。その分、画面に鮮明感は少ないが、個人的には動画を見ることが主ではないので問題ない。
バックライトの調節があまりよくない。調整範囲は広いのだが、最明から暗くしていくと、途中でがくっと暗くなるところがあり、ちょうどいいところが使えない時がある。いろいろな明るさのところで使う可能性があるモバイル用途としてはマイナスだろう。
解像度１０２４ｘ６００は必要最低限。このサイズだと、Thunderbird のアカウント設定ウィンドウがはみ出してOKボタンが押せなくなる。それ以外は大きな問題なくやっていけるレベル。個人的にはLOOXよりもインチが増え、ドットピッチが大きくなたので見やすいのがありがたい（逆にVAIO PやFMV-P8270の小画面高解像度ではピッチが不快と言えるほど小さすぎる）。
バッテリー
カタログで５時間駆動だが、意外に持つ印象がある。これまでの経験からすると、他機種の６〜７時間相当ではないだろうか。出先でちょいちょい使う程度なら大丈夫だろう。出張先でのプレゼンや、帰りの新幹線で報告書を書くには十分といえる。
入出力端子
ＵＳＢが左右にある（右１左２）のは使い勝手がよい。無線ＬＡＮだけでなく有線ＬＡＮもあるのはありがたい。標準サイズのアナログＲＧＢ出力は、プレゼン（学会発表）がある向きには便利である。ＳＤカード等スロットは途中までしかささらないので、さしたまま持ち運ぶには適さない。モデムやミニＵＳＢとおぼしき端子口がふさがれているのは、なにか別のマシンと共用の筐体だからだろうか。バッテリーをはずすとＳＩＭスロットと思われる差込口の跡まである。
静音性・発熱性
冷却ファンは左側面の後ろ寄りに噴出し口がある。大体回っているが、耳障りではない。キーボードからパームレストは右側がじわっと暖かくなるが、熱すぎることはない。ただ夏場は不快かもしれない。
本体サイズ・形状
やはり１０インチ筐体は手軽に手に持って運ぶにはやや大きい。特にC103はバッテリーが斜め後ろに伸びる大容量タイプなのでバランスが悪く、しかもバッテリーの取り付けが弱いので持つ場所に困る。画面の開く角度が少ないので、机の上では十分でも、ひざの上で使うには不足である。総じてモバイルというよりポータブルのようだ。
総評
出先での文書資料作成に適している。カバンに入れて出張する向きには適しているだろう。バッテリーは意外に持つので、ちょいちょい使う程度ならば日帰り出張ぐらいは大丈夫だろう。
手持ちは不便なので、社内で持ち歩くには不向きだろう。複数の会議室やサーバ室、社内のサポート先、実験室、工場などを動き回る人には使いにくいか。