スープラを修理に出して3か月強、未だ戻ってきません。
加えて今年のこの寒さ、コムスだけではかなりつらい。
さらにバッテリーも5年を過ぎて弱ってきており、
週末の買い物に走り回るのがだんだん難しくなってきた。
やはり代わりの車が必要か。
というわけで、常識的に買える範囲で、
かつ周囲に乗っている人が居ないような車種を探して、
たどり着いたのが日産フェアレディZとポルシェケイマンでした。
しかしZは県内というか東北に試乗車はおろか展示車すらなく、
中古も現行型は極少でATのみとか惨憺たる状況。
一方のケイマンは泉のポルシェセンターに展示車も試乗車もそろっている。
というわけで本日、ケイマンの試乗に挑戦しました。
モデルはケイマンS(2500cc4気筒水平対向ターボ)、右ハンドル、
PDKというマニュアルモード付オートマチック。
専門家じゃないので間違いもあるかもですが、当方の評価は
- 外観は良好。初期型はいまいちだったが、モデルチェンジごとに良くなって、
現行型(718)は普通にかっこいいと言えるレベルになった。
- 内装はまあまあ、高級感はある。
シートポジションも良好、ペダルの位置も問題なし。
左斜め後ろの視界が良好なのは実用的安全面で非常に〇。
センターコンソールがせり上がっているのが機能的でよい。
ただしハンドルのデザインは致命的に×、コムスのハンドルにすら負ける
(まあ、コムスはエアバッグがついてませんが)。
ウィンカーレバーが左なのも惜しい、
スープラもコムスも右レバーなので併用に難がある。
- シャシーは素晴らしい。
剛性感が非常に高い、が今時の車なら常識か(スープラがふにゃふにゃ杉)。
試しに急ブレーキを踏んでみたが、MRゆえにバランス良く、きれいに止まる。
タイヤは19インチだが、特にごつごつした感じはなく、乗り心地に問題なし。
峠派の自分にはこんなコーナリングマシンが最適。
- エンジンはいまいち。確かにパワーはある、
スピードメーターが300km/hまであるのは伊達じゃない?(公道では使い道がないが)。
だが音が良くない、スープラの直6のようなスムーズな高揚感がなく、
バラバラと雑な感じ。
- トランスミッションもいまいち。
低速側(1〜3速ぐらいまで)のギアレシオが離れすぎている感じで、
フルオートでもギクシャク感が強い。
300km/hまで対応するためだろうが、日常使いには慣れが必要か。
まあ、自分が狙っているMTならば問題ないだろうが、
そうすると左ウィンカーレバーが痛い
(普段使いが目的なので右ハンドル必須)。
- ブレーキフィールが良くない。そっと踏んでもカックンと効く。
日本車の悪しき伝統であるストロークで効きを調整するような感じに似ているか。
踏み圧で調整するようなダイレクト感が欲しかったのだが、
これはチューニングで何とかなるのか、PCCBならましなのか、不明。
といった感じで、なかなか手放しには褒められず。強靭なシャシー、
ミッドシップレイアウト、流麗なボディスタイル、高出力な水平対向エンジンなど、
ベース車両として比類なきものはあるものの、ベースモデルでさえ購入には
全財産をつぎ込む必要があるのは、さすがに躊躇する。
なお、ハンドルとブレーキは社外品に交換などで改善するかもしれないが、
ディーラーの人に聞いたら「そのままお乗りいただく方がほとんど」ということで
お勧めしかねる印象だった。まあ保証が無効になっても困るし。
また、スタッドレスタイヤの用意が難しい&高額なのも難点。
インチ数が高いのに加えて、PCDが国産車用とは異なるため、
ほとんどポルシェ専用になってしまう。
幸いヤフオクなどで中古がそれなりに出回っているので
多少は節約できそうだが、それでもホイールだけで20万は超えそうである。
ちなみに今月末には関東出張のついでに日産ディーラーでZを見る予定。
願わくばより良い(自分に合っている)ものであらんことを。
※似た価格帯で、BMWのM240iあたりも気になる存在。
直6エンジンで4席&トランクスルーと実用性も高い。
問題は外観があまりかっこよくないこと、BMWはありふれていること、あたりか。
ウィンカーが左なのはケイマンと同じ課題。
なお、こちらも東北に展示車・試乗車なし。あかん・・・