| AGPグラフィックボード（ビデオカード） ギガバイト GIGABYTE GV-N66256DP |
| 2005/09/14 15:52:31, Category: 1.PC, Comment: 0 |
日本ギガバイト製グラフィックボード（グラボ）。GPU(GraphicsProcessingUnit)はNVIDIA製GeForce 6600。ビデオメモリは128bitバス幅の256MB。インターフェースはそろそろ劣勢?のAGP(x8)。購入価格は１万５千円前後。
GeForce6600は本来PCI-EXPRESS(PCI-E)ネイティブであるが、搭載予定のメインマシンがPCI-Eスロットを持っていないので、AGP版を購入した。よってこのボードには、AGP<->PCI-E変換チップ(HSI)が搭載されている。噂ではこのチップはかなり発熱するらしいので、トータルでの発熱量はPCI-E版よりも大きくなるはず。しかもこのボードはGIGABYTEによってクロックアップされている（コアクロックが400MHz。GeForce6600の標準は300MHz)。しかし、GIGABYTE独自の設計でファンレス仕様になっている。
これは、GPUに直接ヒートパイプを接し、それを裏面のヒートシンクに接続することで、ボード両面で効率よく放熱するというもの。しかし、動作中のヒートシンクはかなり熱く、ヒートパイプに近い部分は火傷しそうなほど。ちょっと無理しているような気がしないでもない。ファンレスで騒音がないのはありがたいが、少なくともＰＣケース内のエアフローには注意した方が良さそうだ。
また、PCI-E版ではバスパワーの電力で足りていたが、AGP版では不足するので、ハードディスクなどと同じように、４ピンの電源線を接続する必要がある。高性能グラボではよくある話だが、煩わしいことには変わりない。追加電源＝発熱増なので、やはり冷却には気を遣うべきだろう。ただしファンレスと言うこともあり、消費電力は大きすぎるというものではない。当方のＰＣは350W電源(+12V:10A+15A)で、HDD６台＆光学Drive２台＆その他という満載状況だが、問題なく作動した。
描画性能は申し分なし。もちろん最高速をねらうなら、GeForce6800やSLIを検討すべきだろうが、この金額で買えるボードとしては、なかなかのパフォーマンス。例えば・・・
・3DMARK03 : 5279
・3DMARK05 : 2427
・FF XI Bench 3 : L 5070 / H 3427
(CPU:AthlonXP2500+, RAM:PC2700-512MBx2, M/B:nForce2, OS:Win2kPro)
などなど。既存の3Dゲームなら、そこそこのレスポンスを発揮できそうだ。
また、かつて（DirectX7-8の頃）NVIDIAのボードはドットの輪郭がぼやけやすい（ATIやMATROXにくらべて）という難点があったが、それはすでに過去の事のようだ。D-sub15pin接続だが、くっきりとした綺麗な映像を見ることができる。出力端子が豊富（D-Sub15、DVI-I、S-Video、コンポーネント）なのも便利。
（ボードはすでに搭載してしまったので、写真は外箱のみ。シールがべたべた貼ってあって、見た目にややうるさいが・・・まあ、よくあることかｗ）
良：
・ファンレスで静か
・電力は大食いではない
・価格の割に性能がよい
悪：
・発熱に注意
・４ピン電源線の接続が必要
・ボードがちょっと大きめ
購入先：TWOTOP仙台店
購入日：2005/9/11
メーカ：GIGABYTE
製品型番：GV-N66256DP
総評：この価格帯ではなかなかのパフォーマンスでおすすめできる。クロックアップでも動作は安定している。ロープロではない＆発熱が大きいことから、小型静音マシンには向かないかも知れないが、通常のＰＣならば問題ないだろう。
なお、すでにNVIDIAの新GPU'GeForce7800'を搭載したボードが出回り始めており、この7000シリーズのラインナップがそろうにつれ、6000シリーズは値落ちする可能性がある。Direct9対応ゲームならほぼ十分な性能なので、値下がりを待ってみるのも手かも知れない。