| PIONEER PL-1150 |
| 2005/12/16 13:59:28, Category: 3.AVC, Comment: 0 |
パイオニア製のアナログレコードプレーヤー。最近ネットオークションで入手した。ＬＤ以上に今更な分野ではあるが、実はプレーヤー本体も交換針も、まだ生産されていたりする（種類は相当少ないが）。
この機種はさすがに現行品ではない。おそらく２０年以上前の製品だろう。ターンテーブルの駆動方式はダイレクトドライブ。テーブルの軸がそのままモーターの回転軸になっているタイプだ。一般に安価なプレーヤーだとベルトドライブ式になるが、ベルトは経年変化で劣化して切れやすいので、滅多に聞かない＆長期放置することがある自分には、ベルトのないダイレクトドライブの方があっているだろう。（性能的には、モーターの振動が直接ターンテーブルに伝わらないベルトドライブの方がよい、とする説もある）。
パイオニア初のダイレクトドライブはPL-1200、その後廉価版としてPL-1100が出た。型番から察するに、このPL-1150はその中間的なモデルと思われるが、当時の資料はネット上でも皆無に近く、詳しいことは分からない。PL-1200やPL-1100が木目調の外装だったことに比べて、このPL-1150はグレー塗装なので、系統が違うのかも知れない。もしかしたらシステムコンポのセット品として企画されたものかも。
機能的にはほとんどマニュアルである。針の上げ下げこそダンプ付きであるが、針をスタート位置に持って行くのも、演奏が終わって針を戻すのも、全て手動である。回転数の切り替え（33と1/3、および、45回転）もスイッチで。回転数の微調整も手動で33および45回転個別のボリュームで調整する。回転が一致しているかどうかは、手元左のフラッシュライトでターンテーブルのしましま模様が止まって見えるかどうかで判断する。後期のダイレクトドライブにあるようなクォーツロック（水晶発振子で自動調整）もないので、まさにフルマニュアル。ただ、経年の故障等を考えると、マニュアルであるほど長く使えると思う。
カートリッジとシェルは取り外して好きなものが付けられるので、拡張性はある。もし針が手に入らなくなっても、カートリッジを現行のものに交換すれば生き延びられる。もちろん、針圧やアンチスケーティングの調整も出来る（やはりマニュアルで）。
実際動作させてみると、ターンテーブルの回転は経年のためか少々不安定か。それでも、聴感上はほとんど気にならないレベルだし、ずっと回しているとより安定してくる。現在ついているカートリッジはPL-1150発売時のままのパイオニア製PC-131。他のカートリッジ（およびプレーヤー）を知らないので音質的には比較できないが、保存状態の良いレコードならば、素人耳にはかなりの高音質を聞かせてくれる。埃によるプチプチノイズをのぞけば、安物のＣＤプレーヤーをしのぐ・・・ような気がする。
カートリッジの交換針はPN-131だが、さすがにパイオニア純正はもう生産されていない。ナガオカなどの互換品が生産されているのでこちらを使うことになるが、特に不具合は感じられない。近年、一部のマニアでアナログ盤が見直されつつある影響からか、よほどの希少機種でない限り、互換品はまだまだ製造されるようである。なお、カートリッジの種類によっては、交換針の価格もピンから切りであるが、幸いなことに、PN-131の互換品は比較的安い方に属するらしい（定価2,500円ほど）。（当時の高級機などでは交換針が4,000円を超えるものもある。）
title アウトレット DENON DN-S3000
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date 2005/12/19 19:33:11