| アナログRGB分配器 kansai KSW-04ARP 関西電機 |
| 2006/01/25 19:01:07, Category: 1.PC, Comment: 0 |
ちなみに、アナログRGB分配器とは、一つのパソコンのディスプレイ（モニタ）出力を、複数のディスプレイに接続するために使用する機器です。ちょうどディスプレイ切り替え器とは逆ですね。中に増幅回路が入っていますので、電源が必要ですが、そのかわり分配しても信号が弱くなりません。一般には、量販店などで、多数のディスプレイを店頭デモする際に使用されています。個人での用途はあまり無いかもしれませんが、当方では通常のディスプレイと液晶プロジェクターとに分配するために使用しています。
性能はかなり良好。当方ではSXGA(1280x1024)を常用していますが、19インチの液晶ディスプレイで観察して、直接接続したときと全く変わりない画質を維持しているのはさすがです。ネットで調べてみると、UXGA(1600x1200)まで対応しているらしいので、SXGAは余裕なのでしょう。帯域については分かりませんでしたが、かなり広いものと推察されます。（別のPCに接続したときにゴーストが出ましたが、これはそのPCのグラボが良くないようです。アナログRGBの画質を見るときは、グラボ、ケーブル、モニタのすべてに気を使う必要がありますね。）
余談ですが・・・この分配器を入手したときは、メーカー（関西電機）のサイトで情報を調べられたのですが、先日、帯域を調べようともう一度検索すると、メーカーサイトにアクセスできなくなっていました。よくよく調べてみると、昨年末（ちょうど１ヶ月前）に破産したとのこと・・・kansaiは私がパソコン少年をしていたころからの老舗メーカーだったので、無くなってしまうのはなんだか寂しいですね（さらに調べると、創業者が数年前に亡くなっていたとか。そうだったのか・・・）。総評ですが、さすがに高い機種だけあって、性能はすばらしいです。先日、ヨドバシカメラ仙台店で、全く同じ機種（あちらは８分配かもしれませんが）が店頭デモに使われていましたし、長時間運用の信頼性も折り紙つきと言えるでしょう。すでにメーカーがなくなっているので、新品は在庫だけでしょうが、もしも処分セールなどで安価に入手できるならば、他社の元から安価な製品よりも確実かと思います。