| Linux と SCSI MO Drive |
| 2008/09/14 00:23:23, Category: 1.PC, Comment: 0 |
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以前も話題にしたが、個人で使用しているパソコンの一つが、なかなか Linux に合わないハードウェア構成である。いや、Pentium III (1GHz) に SDRAM 512MB、i815E チップセットマザーと言えば、やや貧弱ではあるが、比較的普通のはず。唯一、古い MELCO の SCSI IF (PCI) に、外付け SCSI MO(光磁気ディスク)ドライブから取り出した富士通の内蔵型 MO Drive (SCSI接続で230MB以下のみ認識という古いもの) を内蔵というのがネックなのだ。もはや MO など使う機会もほとんどゼロなので取り外してしまってもいいのだが、デュアルブート（というか、リムーバブルHDD入れ替え）の Windows 98 SE (これも古すぎてほとんど使わないが）で正常に認識、稼働しているので、せっかく動いているのにもったいない気がするのだ。と言うわけで、VineLinux やら、openSUSE やら、各種 Linux を試してきたのだが、いずれも完全とは言い難い。たとえば openSUSE での症状は下記のとおり。
・インストール時、MO Drive にメディア(MO)が入っていないと、ドライブ認識時にフリーズしたようになって、なかなか前に進まない。
・インストール後も、起動時、シャットダウン時、ともに MO Drive にメディアを入れていないと、上記と同様異常に時間がかかる。
これらはどうやら MO Drive をハードディスクと認識してしまい、そのスピンアップ応答待ちになるために起こる症状の様だ。BIOS の設定やら、SCSI IF の設定やらを色々いじってみたが、いっこうに症状は改善せず。ここ数ヶ月は諦めて openSUSE 起動中はずっとメディアを入れっぱなしにしておいた。しかし、使いもしないメディアを入れっぱなしというのは、やはり気持ち悪い。ドライブの中でメディアのシャッターは開きっぱなしな訳だし、ドライブ自身にも良くなさそう、な気がする。
一方、職場で使っているパソコンの SCSI-IF + 内蔵 MO Drive（やはり外付けから転用）では、同じ openSUSE でもまったく問題ない。まあ SCSI-IF はアダプテック製だし、MO Drive も 640MB 対応の比較的新しいものなので、openSUSE もうまく対応できているのかもしれない。一重に自分のこのマシン（の SCSI MO ）が異常なだけなのだろう。
そうこうするうち、最近古いマシンを生かすための軽量 Linux を探そうとしたことをきっかけに、いろいろなディストリビューションの情報を集めていたのだが、ふと、まだ Fedora 9 を試していないことに気がついた。どうせダメモト、ついでに Fedora 9 の勉強になればいいやと、とにかく適当にインストールしてみたのだが、なんと解決してしまった。いや、実際インストール時に MO Drive が空だと、やはり止まるのだが、MO Disk を書き込み禁止にして入れておくと、途中で「ドライブを無視する」選択が出きるのだ。お？もしやこれは！、と思ったら案の定、インストール後は、MO Disk を入れずとも、普通に起動、シャットダウンできるのだ。大成功。うーむ、Fedora 9 とは、盲点だったなぁ。ただし現状では MO Drive にメディアを入れても自動ではマウントしない。職場の openSUSE 11.0 ではオートマウントしていたのだが・・・。まあ、インストール時に無理しているから仕方ないか。
というわけで、現在は Fedora 9 で運用しているのだが、今まで Fedora はほとんど使ったことがなかったので、設定とかで色々つまづいている。特に proftpd が SELinux に引っかかっていたのにはハマった。色々無駄に模索して、十数時間も無駄に費やしてしまったorz。まあ、それでもなんとか、こうして使えるようになったので、まあよしとするか。
ちなみにこの Fedora 9 には、日本語状態でインストールを終えても、初期状態では日本語入力ができないという、有名なトラブルがある。解決策はネットですぐ見つかると思うのでここでは割愛するが、日本語でのトラブルは openSUSE 11.0 にもあったので、なんだか怪しい（openSUSE 11.0 の方は、日本語でインストールを進めると、途中で落ちるというもの）。どうも最近の Linux ディストリビューション本家で日本語が蔑ろにされている気がする。日本人かだれか Linux コミュニティに何かしでかしたのか?。うーむ。
後日 Turbolinux Client 2008 でも試して見た。Liveで起動時、やはりMOが入っていないと引っかかる。ハードディスクインストール時、ドライブを無視する選択肢が出たので、これはと思ったが、インストール後にHDDから起動したところ、やはりMOがいる。残念。なお、シャットダウン時はMO無しでも大丈夫というのが、openSUSEなどと違うところではある。
| Windows上にLinux互換環境 |
| 2008/09/12 19:04:01, Category: 1.PC, Comment: 0 |
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職場ではWindowsとLinuxを使っている。通常はWindowsを手元マシン、Linuxを計算サーバであり、Linux用に独自の計算プログラムを開発している。このプログラムを外部に供給することがあるが、中には別途Linuxマシンを用意できない人も居る（企業の場合は予算とか製品保証などの問題で）。
１台のマシンでWindowsもLinuxもとなると、古くはデュアルブートしかなかったが、今では同時に使える様々な方法がある。たとえばWindows上で動く仮想マシンだが、これは完全なLinuxを実装できる代わりに、動作速度に難がある。マシンを性能の限界まで使いたい計算用としては厳しい状況だ。むしろLinux上に仮想マシンでWindowsを実装するほうが良いかもしれない。ただし、たとえば企業などで自分に割り当てられたマシンを使う場合は、ＯＳの入れ替えは難しいだろう（そのパソコンメーカーのサポートが受けられなくなるなどで）。また仮想マシン用にメモリを一括して大量に割り当てる必要があるので、メモリ容量が少ないマシンでは実用性に乏しい。
仮想マシン以外にも、Windows上でLinux用プログラムを稼動させる方法はいくつかある。たとえば coLinux は、Linux OS本体を Windowsプログラムとすることで、Linux用のプログラムをそのまま稼動させることができる、いわゆる「Linuxエミュレータ」である（コンパイルされたプログラム＝バイナリ形式のファイルが使える）。一方で、動作速度的には、やはりエミュレータであるので、ハードウェアのエミュレータである仮想マシンよりは速いものの、本来のLinuxマシンで動作させたときよりはだいぶ遅くなる。なお、coLinux はフリーソフトとして公開されているが、X-Window System （ Linuxで標準的なグラフィック環境）は付属しないので、グラフィックを扱うLinuxプログラムを動作させるには、別途 Windows 用の Xサーバが必要になる（VNCでも可）。まあ、テキスト入出力のみの計算プログラム本体を稼動させるだけなら、Xは必要ないかもしれないが。
Windows上でLinuxプログラムを、より高速に動作させるとなると、究極的にはWindowsプログラムへの書き換えが必要だが、さすがに大規模なアプリケーションでは大変である。そこで注目されるのが、ソースコードレベルでの互換環境である。すなわち、Linux用プログラムのソースコードをWindows上でそのままコンパイルできるようにするのだ。
その代表例が cygwin である。もちろんフリーソフト。X環境も付属するので、グラフィカルなソフトウェアもそのまま利用できる。ただし、上述のとおりソースコードでの互換環境なので、Linuxでコンパイルしたバイナリファイルは動かない。その意味でこれは「エミュレータ」ではない。Linux用の開発ライブラリを Windows に移植したものだ。よってごく一部、Linuxと完全に互換でない部分もあるが、修正は最小限で済むだろう。なによりコンパイルしたプログラムの動作速度がすばらしい。さすがにLinuxマシンと同等までは行かないが、当方が試した範囲では80〜90%の速度が出るようだ。かなり有望な手段と言える。企業さんで「フリーソフトは保証問題がある」とか、有償でもサポートがほしいとか、cygwinは英語ベースなので難しいとか言う人には、XonWindowsという製品もある。ただしこれはちょっと古く、Windows Vista に対応していない。そもそも cygwin も X環境は Vistaでの動作が不安定という。これは cyngwin の X環境を開発していた人が、別のフリーのXサーバソフトである「Xming」に移ってしまったためらしい（XmingはVista対応とか）。
同様にWindows上でソースコードレベルでのUNIX互換環境を実現するものとして、もうひとつ上げるとすると「Windows Service for UNIX」、通称 SFU がある。なんと泣く子も黙るマイクロソフト謹製である。Ver.3.0 までは市販の製品だったが、Ver.3.5 は無料で公開されている（VirtualPC といい、最近のマイクロソフトはオープンソースへの対抗心からか、かつて製品だったものを無料で公開することが増えているような気がする）。この SFU の動作環境は、Windows 2000 Pro SP3以上、Windows Server 2003 (R2を除く)、Windows XP (Homeを除く)となっている。XP Home で動作しないのは、個人で利用したい人にはネックになるかも。企業さんなら XP でも Professional だと思うので大丈夫だろうが。なお、Vista に対応していないことが気になる人も居るかもしれないが、大丈夫。なんと Vista は標準でこの機能を実装しているらしい。ただし Ultimate と Business のみ。Home系は置き去りである。やはり仕事用なのか・・・。なお、SFU に X環境は付属していないので、別途 Xサーバを用意する必要がある。当方では、上述の Xmingを使って試してみた。結果、問題なく動作する。SFUの開発環境にはX環境のライブラリも含まれているので、Linux(UNIX)用のグラフィカルなプログラムも問題なくコンパイル・動作した。ただし正確には「UNIX互換」なので、Linuxとは所々違う。標準で「bash」が入っていないことや、Ｃ言語ライブラリもnanosleepなど一部が実装されていないことは注意を要する。
以上をまとめると、下記のようになるだろう。
「Windowsマシン上で、Linux(UNIX)環境を実現する方法」として、
・仮想マシンにLinuxをインストール
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良：完全なLinux環境
悪：動作が非常に遅い、メモリが大量に必要
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良：バイナリ互換（ソースコード不要）
悪：動作がやや遅い
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良：動作速度が高め
悪：Vistaでは不安定・非対応
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良：動作速度が高め（予想）
悪：Home系は非対応
たとえば企業ユースで、保証とサポートのある環境となると、SFUと市販Xサーバが最適と思われる。Vista Business なら、Xサーバを用意するだけでよい（はず）。ただし通常のLinux環境とは微妙に異なるので、Linuxと同じ操作性を求めるならXonWindowsと言う選択肢も有力だ（ただしVista非対応）。
個人ユースで、ちょっとお金を払ってでも楽をしたいなら、XonWindowsがいいだろう。ただし、Windows 2000/XP のみ対応だ。Vista Home 系では、ソースコード互換環境に最適解が無い。ただ、Vistaが動く環境なら、仮想マシンでもそう厳しくは無いかもしれない（メモリは潤沢だし、CPUの仮想環境対応機能も効果があるだろう）。
| 涼しくなってきた |
| 2008/08/17 18:01:11, Category: なし, Comment: 0 |
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と言うか、夜、窓開けっ放しだと寒いときも。雨の夜は特に。どういう天気だか。今年は残暑無しだろうか。ありがたいような、異常気象に不安を感じるような・・・
| バイクも車も戻ってきたが |
| 2008/07/30 20:57:46, Category: 2.Auto, Comment: 0 |
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バイクは修理完了。後はちゃんと保険が降りるかどうかだが・・・
車はまだ暫定的。とりあえずリアフェンダー内への雨漏りは直っている。日焼けで塗装がぼろぼろに捲れあがったトノカバーは新品に交換。ひじで削れてぼろぼろになったセンタコンソールの蓋も新品に交換。しかしシート関係はもう部品が無いそうだ。まあ、純正でレカロシートを装備したツインターボＲ専用色だから仕方ないか。前席は社外品に交換という手もあるが、後席はどうしようもない。すでに表面の生地は紫外線でぼろぼろに破れ、中のスポンジも劣化して崩れはじめている・・・とりあえずカバーだな。
なお、車のほうはまだリアフェンダーのさびを直していない。これから入庫予定。果たしていくら掛かるか・・・
| EeePC 4G-X (701) |
| 2008/07/23 21:28:59, Category: 1.PC, Comment: 0 |
昨今巷で話題のモバイルパソコン、ASUSのEeePCである。ただし今月発売された最新モデルの901ではなく、その前の701。以前からサーバ用に消費電力の低いマシンがほしいと思っていたところに、このEeePCが発売され、価格が安いわりにCPU能力もさほど低くはないことから、先月カラーモデル(4G-XU)のグリーンを購入して試用をはじめた。今月に入ってさらに値下がりし、そのモバイル用途への可能性も試したくなり（そもそもこれが本来の用途だが）、表記モデルを追加購入した。ここでは、表記モデル(4G-X)とカラーモデル(4G-XU)をあわせて感想を述べる。ちなみに比較対象は当方が長年愛用のFMV-LOOX S73Aである。・バッテリー駆動時間と発熱
のっけから厳しい話題ではある。EeePCおよびその派生マシンは、いずれも値段の安さが売りなので、バッテリーの持ちは総じて悪い傾向にある（EeePCの最新モデル901だけは違うようだが）。この初代EeePCは、4G-Xで3.2時間、4G-XUで3.0時間が公称値。LOOXが標準バッテリーで4.5時間、大容量バッテリーで9.0時間もつのに比べると、なんとも短い。出張に持っていくならACアダプターが必須である。しかも新幹線一本ならまだしも、それ以上は持ちそうに無い。LOOXならば大容量バッテリー１本で日帰りはもちろん、うまくすれば１泊でも持ったことを考えると、かなり使い勝手が悪い。
実際の容量で比較してみよう。EeePC 4G-Xの場合 7.4V x 5200mAh = 約40Wh の容量があるのだが、これはLOOXの大容量バッテリ（10.8V x 3800mAh = 約41Wh）とほぼ同じである。これでLOOXの9時間に対し、3.2時間しか持たないとは、ほぼ３倍の消費電力。かなりの大食いだ。まあその分、処理能力が高いのだから仕方が無い。LOOXはCPUがTransmetaのCrusoeなので、何をさせるにももっさり、のろのろ。メインメモリも256MBしかない。それでいてOSは同じWindows XP Home Edition なのだから、使用感の違いは明白である。なにより当方がよく利用するソフトの動作可否が違う。これが決定的だ。
熱に関しては言わずもがな。パソコンの場合、物を運んだりする仕事をするわけじゃないので、消費した電力は全て熱として放出される。ノートパソコンの場合、画面光と言うエネルギー放出もあるが、全体に占める割合は低いだろう。よって、LOOXのおよそ３倍の発熱と言えるのではないだろうか。実際、LOOXでは底面がちょっと熱くなるぐらいで済むところが、EeePCではキーボード面全体が高温化して長時間手を置いていると痛くなってくる。文書作成がメインの自分にはちょっと厳しい状況だ。まあ、これは昨今のモバイルパソコンではすべて同じような状況なので致し方ない。多少動作がもっさりでもかまわないから、もう少し発熱しないようにしてもらえないだろうか（その結果として、バッテリー駆動時間も延びるだろうし）。
・キーボード
キーボードの評価は個人の好みや慣れにかなり左右される。よって以下はあくまで当方の個人的な見解であることに留意してほしい。
当方の作業はプログラミングや文書作成が多い。よってキーボードは重要なのだが、一方で、構造はメカニカルでもメンブレンでもパンタグラフでも気にならず、ストロークやキーピッチの違いも割とすぐ慣れる。問題は配列である。
当方、日本語を含む文書を作成中に「半角／全角」キーを多用するほか、パワーポイントで図形に文字を入れるためにF2キーの多用もする。当方、通常はデスクトップを使い、ときどきノート（モバイル）パソコンを使うので、これらのキーの相対位置がデスクトップと異なるとかなりストレスがたまる。EeePCをはじめ、多くのモバイルパソコンでは、「半角／全角」キーがESCキーとF1キーの間に移動させられており、その影響でF2キーも右にずれている。正直これはつらい。
ちなみにLOOX Sは「１」キーの左に「半角／全角」キーがあるので問題なかった。その後継と目される LOOX P も同様に「１」キーの左に「半角／全角」キーがある。だがモバイルパソコン全体を見ると、これは少数派のようだ。より大きい Let's Note などでもESCキーとF1キーの間に「半角／全角」キーがある。
やむなく最近はスペースキー右の「前候補／変換」キーをIME-ON/OFFに割り当てて使おうと試み始めたのだが、なんとEeePCはこのキーが省略されている（Fnキー＋「無変換」キーで代用）。なんだこの外しっぷりは・・・。どうやら、以前 LOOX 故障時に代打として購入した InterLink MP-XP741 と同様に、緊急用にしか使えなさそうである（XP741はVictor製だが、実はASUSのOEMなので、当然の帰結かも）。
・画面
画面は７インチと小さい（単価の安いカーナビ用を流用したという噂である）。サイズもそうだが、解像度も800x480と、あまり聞かない小ささである。LOOX の 1024x600 でさえ狭く感じることがあったので、800x480はさすがに常時狭い。特に縦の解像度は厳しく、WindowsのプロパティすらOKボタンが見えなくなることもしばしば。まあ、そういう時は暫定的に800x600モードにして、画面をスクロールさせれば何とかなるが。
一方で、当方の文書作成は主にテキストエディタで行うので、800x480でも何とか実用レベルではある。ただ、文書作成にはWebで情報収集したり、辞書を引いたりする作業も必要なので、そのような複数ウィンドウを駆使する仕事ではやはりつらくなる。やはり最低でも1024x600は欲しいところだ。
かといって、あまりにドットが小さすぎるのは困る。当方体が大きいので、キーボードに両手を置く姿勢では、画面がかなり遠くなるからだ。いくら解像度が高くても、文字が見えなきゃ意味が無い。そうすると７インチで800x480と言うのはぎりぎりかも。1024x600にするなら、LOOX同様8.9インチはほしい。いや、もう少し大きくてもよい（そういった意味で、10インチで1024x600のMSI U100は期待できる・・・が、今は入手性が格段に悪い、というか手に入らない）。
・ポインティングデバイス
タッチパッドであるが、かなり小さくて、操作性はあまりよくない。右端および下端をなぞることでスクロール機能が使えるのだが、これの反応もよくない（よって今は切っている）。個人的に、マウスをチョコチョコ動かす癖があるので、タップでクリック動作というのも邪魔である（やはりこれも今は切ってある）。いずれにせよ外部マウスがあった方がよいだろう。その点、標準で小型の光学マウスが付属するのは感心できる。ただし有線だが・・・。モバイル性を考えると無線が良い。いや、真にモバイル性を追求するなら、やはり内蔵デバイスで何とかするべきだろう。
個人的にはタッチパッドよりもスティック式（いわゆるトラックポイント）がよい。指をホームポジションからほとんど動かさずに済むからだ。画面のタッチパネルというのも手だが、これはOSやアプリケーションの出来（対応具合）にかなり左右される。かつて InterTop の Windows CE ではかなり重宝したが、Windwos XP や Vista ではどうだろうか・・・。
・インターフェース類
無線LAN(.11b/g)と有線LAN(100Base-T)を内蔵、これはもはやあたりまえだろう(LOOX S73A の時代は違ったが)。
USB は 2.0対応で、右に２ポート、左に１ポートと言う振り分けは、かなり使い勝手がいい。ただし当方の使い方だと、USBフラッシュメモリと無線マウス以外に挿すものは無い。デスクトップ代わりに使うなら、外付けHDDを接続すると言うのもありだろう（2.0対応だから速度も問題ない）。
SDカードスロットが、カードが全部収まる設計と言うのも、入れっぱなしで持ち歩くには都合が良い。個人データはいつでも取り出せるメディアに入れておくほうが安心できる。
アナログRGB出力(D-Sub 15pin)も、プレゼンする機会が（まれにだが）ある身としてはありがたい。液晶モニタに出力してデスクトップ代わりに使うことも出来る。
CFとかPCカードのスロットが無いのは、通信カードなどの拡張性に乏しいが、当方の利用方法ではあまり問題にはならない。出張時はほとんど通信しないし、もし必要なら無線LANスポットを使うからだ。USB接続ケーブルで携帯電話につなぐと言う手もある。
総じて、当方の用途では、過不足無いレベルである。
・騒音
冷却ファンがあるので、全く無音ではない。深夜の書斎や寝室では耳につくだろう（他に騒音源が全く無いものとして）。ただし、他にデスクトップパソコンがある場合には、そうそう気にならないレベルだし、図書館や会議では全く気づかないだろう。排気口が左側面中央なので、たまに左手を置いたときに排気の熱風が気になるかもしれない。
・バッテリー残量について
Windowsでバッテリー残量を確認すると、10%単位でしか減っていかない。20%のつぎは10%、そしてすぐにサスペンドである。稼働時間の残り予想も表示されない。これはかなり使い勝手が悪い。外で長く使うには予備バッテリー必須といえるが、サスペンドになった場合、バッテリーを抜くと切れてしまう（はずな）ので、実は交換もままならない。これがLOOXならば休止状態にすればいいのだが、Cドライブがフラッシュメモリで容量も少ないEeePCでは躊躇する。
「電源管理」も使い勝手が悪い。警告などの設定がバッテリー残量10%未満に変更出来ないのだ。デフォルトでは10%で警告、5%でサスペンドなのだが、いざ手動で変更を試みると、設定バーが10%未満に進まなくなる（10%未満に持っていっても、強制的に10%に戻される）。これは何とかならないものか。やむなく、今は10%で警告、サスペンドは無しにしている。この状態で警告後も使いつづけると、7%という表示も見られるが、その後ほどなくして電源が落ちるようだ。
よってバッテリーでの使い方としては、残り10%の警告が出たら、全てのアプリケーションを保存・終了して、シャットダウンするほうが良いだろう（フラッシュメモリなので、HDDのように回転でバッテリーを消耗することがないし）。その後、予備バッテリーに交換して再起動。今回当方の手元には、4G-Xと4G-XUの二つのバッテリーがあるので、しばらくはこれで試用していた（4G-XUのほうはサーバとして使ってるので、バッテリーが要らない。まあ、自己UPSとしても使えるが）。
・バッテリー駆動時間の実際
バッテリー駆動時間は、カタログスペックと実際とでは異なるのが通例である。また、そのときの利用状況にもかなり左右される。よって自分自身で試してみた。
まず、4G-XUのバッテリーを4G-XUで満充電し、4G-Xで試用してみた。容量は4G-Xよりも若干少ない4400mAh。4G-XUでの公称値は3.0時間。内蔵カメラと無線LANはオフ。起動後、有線LANを接続して作業用データをダウンロード。有線LANを外してデータの編集作業を継続。画面の明るさは中間よりやや明るいほう（職場だったので室内とはいえかなり明るいため）。これで残り10%の警告が出るまで約３時間。ほぼ公称どおりか。
データを保存してシャットダウン。バッテリーを4G-Xのものに交換（予め4G-Xで満充電しておいた）。起動してデータ編集作業を継続。残り10%の警告が出るまで約３時間半。意外と持つ。有線LANを接続し、データをアップロードして終了、シャットダウン。
以上、当方の使い方では、ほぼカタログ値どおり、３時間＋３時間半の合計６時間半駆動できた。
なお、4G-Xの電源管理では、オリジナルのバッテリーも、4G-XUのバッテリーも、ともに型番が701と表示された。4G-Xのバッテリーは確かに型番が701となっているのだが、4G-XUのバッテリーは700となっている。この点で、4G-Xは接続されているバッテリーを全て701と認識するように作られているようだ。700のバッテリーは容量が701よりも少ないので、もし4G-Xで充電すると過充電になる恐れがある。十分注意していただきたい（当方で試した限りでは大丈夫だったが、完全に自己責任でお願いしたい）。
・音質
内蔵スピーカーは液晶画面の左右にある。７インチと小さ目の画面を採用したおかげで、ここのスペースに余裕があることを活用したものだ。動画の視聴には都合が良い。なお、明るいところでよく見ると、スピーカーの穴が左右で完全に対称ではなく、右はより外側にずれている。これは、内部にカメラや無線LANなどの配線を通すためかも。
音質はあからさまに小型スピーカーのものであるが、「音が鳴っている事を確認できる」以上のものはある。低音は聞こえないが、低音があることが予想できる感じがあり、一度ちゃんとした環境で聴いたことのある音楽なら十分乗れるだろう。また、中高音はよく出ているので、ボーカル音楽はけっこう聴ける感じがする。スピーカー周りを手で囲むと、音質が良くなる（ような気がする。少なくとも音質はかなり変化する）。
LOOX やその他モバイルパソコンでは、超小型のスピーカーしかなく（ものによってはモノラルのこともある）、高音しか聞こえないので、まさに「音が鳴っている事を確認できる」レベルでしかないことを考えると、がんばってるほうだと思う。
ただ、旅先で手持ちの映画を鑑賞するには外付けのDVDドライブが必要になるし、驚速DVDでハードディスクに入れようにも容量が足りない。ストリーミング配信（YouTubeやニコニコ動画）ぐらいしか最適な用途が無いのが痛し痒し。
以上、いろいろ書いたが、結論として LOOX の代替にはまだまだと感じた。当方の判断基準として、
・LOOX S73A に勝っている点
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処理能力が高い(CPU、メモリ、グラフィック)
スピーカーがなんとか実用レベル
USB 2.0 に対応、左右計３ポート
有線LAN(100Base-T)を内蔵
アナログRGB出力を通常コネクタで装備
補助記憶がフラッシュメモリで衝撃に強い
SDHCカードスロットを内蔵、しかも全部隠れる
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キーボード配列が変則的（半角／全角キーと前候補／変換キー）
タッチパッドで使いにくい
発熱が大きい・バッテリー駆動時間が短い
画面が小さい・狭い
バッテリー駆動管理が難しい
補助記憶容量が少ない
ＣＦ／ＰＣカードスロットが無い
現段階では、MSI Wind U100 に期待しているが、発熱・駆動時間、タッチパッド、といった問題のほか、現実に購入できないと言う障害が大きい。悩みどころ。
(2008/7/26)その他、思いついた細かなこと：電源ボタンの反応が遅い。ボタンを押してから、電源ランプや画面が出るまで２秒ぐらいかかる。一瞬、ちゃんと押せていなかったのかと思い、もう一度押しそうになる。慣れればどうってことないのだろうが、できれば改善してほしいと思う。
| エプソン PX-V780 (プリンター) |
| 2008/07/20 15:39:57, Category: 1.PC, Comment: 0 |
職場で手元印刷したいと考えて購入したインクジェットプリンター。最近はかなり安くなっていて１万円を切っている機種もちらほら。この機種も、モノクロ文書主体、顔料インクということで選んだが、購入価格はポイント還元で実質８千円台である。（左の写真、本体左に私の名前が書かれているのは、職場に私物を持ち込む際の私個人の習慣なので、まあ無視いただくとして）。以下、全て「標準」の設定で「Ａ４」印刷を試した感想。印刷速度
モノクロの印刷速度は確かに速い。レーザープリンタ（ページプリンタ）でも古い機種や、遅い低価格機などと比較すれば、遜色ないと思う。しかしカラーが入るとやはり遅くなる。全面カラー（写真印刷など）は酷いらしい（未確認）が、学会予稿程度ならば、それほど気になる速度低下は無かった。なお、レーザープリンタに対するインクジェットプリンタの一般的な利点として、ウォームアップ時間が不用で１枚目の印刷が早いと言うのがあるが、この機種は若干ばらつきがあり、ちょっと遅く感じる時がある（長時間印刷していないと待機状態になるせいかも）。
動作音
ネットで噂のとおり、印刷開始時の駆動音が特に大きい。もともと職場がさほど静かじゃないので、あまり気にはならないが、部屋のどこからでも「お、印刷開始したな」と分かるぐらい（かな）。それ以外ではかなり静かで、特に待機中は無音である（レーザープリンタのような冷却ファン音が無い、と言う意味で）。
印刷品質
文書に関しては、一昔前のレーザープリンタ並と言ったところ。文字の輪郭を良く見るとあまり滑らかではないとわかる。まあ、実用上は問題ないが、博士論文などの製本用版下などには向いていないだろう。両面印刷も自動では出来ない。
図表部分に関しては、普通紙印刷だと、特に単色塗りつぶしの部分でディザリングのつぶが見えてしまっている。このあたりはやはりレーザープリンタに分があるか。インクジェットでも写真印刷なら良くなるのだろうか？
印刷コスト
インクの減りは早いかもしれない。まだ十数枚しか印刷していないのではっきりとは言えないが、インクカートリッジの容量が少ないので、交換頻度は低くないだろう。ただし、現在は自分しか印刷しないので、仕事用と言っても印刷枚数は少ない。使用開始したインクカートリッジの使用期限が６ヶ月なので、あまり低頻度なのも問題がある。カートリッジは１色あたり千円ほどなので、全交換だと５千円ぐらいになる（この機種はモノクロ高速化のため黒カートリッジを２個使う）。本体価格の半分以上がインクカートリッジと考えると、最近の「本体価格を抑えて、インクカートリッジで稼ぐ」主義があからさまで、なんだかなあと思う。なお、エプソンのサイトに出ている印刷コストは、レーザープリンタの低価格機と同等かそれ以下になっている。実際、レーザープリンタはトナーだけでなく、ドラムの交換などもあり、各単価が高いので、製品寿命まで使い切った場合はそうなのだろう。ただし、インクジェットはヘッドの目詰まりと言う構造的な弱点を抱えているので、正規の製品寿命まで使い切るのは容易ではない(*1)。逆にレーザプリンタは消費電力と言う問題を抱えており、電気代はもちろん、設置時は電源をどこから取るかにも注意が必要である。
(*1)年一回の年賀状印刷にしか使わない人には致命的。そういった意味で、保証期間が１年と言うのは、メーカにとって好都合か。
当方では、毎週の報告資料の印刷に使用しているので、目詰まりの心配は無いだろう（時々１週間以上開くこともあるが）。今後長期的に印刷コストなど見て、またレポートしたい。
(2008/7/22)前回の印刷より十日ほど開いた本日、再び印刷したところ、文字のかすれが発生した。早くも目詰まりか？。まあ、内部配布資料なので、ちょっとぐらいかすれても大丈夫なのだが、顧客向けの配布資料には使えないな、こりゃ。ひょっとすると、こいつの製品寿命は相当短いかも。
| ソフトバンク終了 |
| 2008/07/14 21:03:31, Category: 3.AVC, Comment: 0 |
何か通知がきた（写真は住所部分加工済み(^^;）。「第２世代携帯電話サービス終了のお知らせ」・・・まじですか？！。１万円の商品券をやるから「指定の」３Ｇ携帯電話に切り替えろ、だと。ソフトバンクの３Ｇなんて、不安定の最たるものなのに（今春も大規模な障害があったばかり。iPhone のせいで余計に不安）。まあ、最近は携帯電話を使う機会も減ってるので、この機会に契約を解除するのも手かもしれん。溜まったポイントの期限が８月なので、それまでには結論を出さねば・・・・念のため一言。なにも自分は好き好んでソフトバンクにしたわけではない。元々デジタルツーカーだったのだ（今の端末にもしっかりデジタルツーカーのロゴが描いてある）。それがいつのまにか J-Phone になり、Vodafone になり、そして今の Softbank に「勝手に」変わっただけである。困ったもんだ。
・ちなみに iPhone は論外。ただの電話に月々７千円以上も払ってられん。
（なお、記事のカテゴリーが「家電」なのは、「携帯電話」なんて作ってなかったからである。まあ、自分にとっては「電話」以外の何者でもないし。）
| バイクも車も修理中 |
| 2008/07/13 05:18:19, Category: 2.Auto, Comment: 0 |
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バイクが修理中なのは前述のとおり、こけたからである。7/8(火)にバイクショップに入庫済み。あとはちゃんと保険が降りればいいのだが。免責５万円も痛い。ちなみに体のほうはまあ大丈夫。ほぼ完調に戻った（時々痛いような気もするが）。
車(スープラ)が修理中なのは、リアフェンダーにさびが出たから。ほぼ半年振りに洗車して、何だコリャ、と気が付いたのが４月。タイヤハウスに折り込まれた先までさびでぼろぼろ。なあんてこったい！。早々に自分で直すのは無理と判断したが、なかなか時間が取れなくて、今月やっとディーラーに相談に行った。結果、やはり重症（らしい）。実は何年も前からフェンダー内に雨水が溜まる症状があり、それも原因の一つかもしれないとのこと。これらを治すと相当費用がかかるが、実際やって見ないとはっきりしないとか。しょうがない、やらいでか。現行の新車に欲しい車が無い(*1)以上、この車しか選択肢は無い。ついでに、直射日光と経年変化でぼろぼろになった内装やら、その他不具合もまとめて治してもらうことにする。7/9(水)に入庫。7/12(土)に経過連絡。7/13(日)に一旦ディーラーに行くことに。はてさてどうなったか・・・
*1
当方の自動車選びの基準。
・後輪駆動であること
・マニュアルトランスミッションであること
・２ドアクーペであること（ハッチバックは可、オープンは不可）
・直列６気筒エンジンであること
・外車でも良いが、右ハンドル必須
・外車でも良いが、メーカ（ディーラー）のサービス体制が地方でも問題ないこと
・外装内装とも、できるだけ直線基調のデザインであること
ただし、ドライバーが中央に座れる車ならば、以上の条件はかなり緩和される。たとえば、
・マクラーレンＦ１はかなり理想的だが、価格はもちろん、サービス体制も論外である。カーボンモノコックゆえ、軽い接触事故でも廃車になってしまうと言うのも×。
・ゼロスポーツのエレクシードも面白そうなのだが、一人乗りの「ミニカー」なので、所謂「車」の代わりにはならない（荷物もほとんど運べないので、実用性に乏しい）。いかんせん完全オープンカーでは困る。自分は車は雨の日がメインだからである（晴れの日はバイクに乗る）。
| バイクでこけた |
| 2008/07/08 14:10:37, Category: 2.Auto, Comment: 0 |
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少し前だが、バイクでこけてしまった。カウルとかミラーとか傷だらけである。買って未だ１年の新車なのに。体も痛いが心も痛い。まあ、こんなときのために車両保険に入っているので、活用するしか。
状況としては6/18の夜７時ごろ、街中、帰宅途中、街灯や信号の無いＴ字路。当方は下から上がってきて突き当り。上の直線道路は右から左への一方通行路。よって当方は左折。ともに一時停止。右から来る自動車が気になる。この右側を気にしながら左折というのがまず失敗。曲がったすぐ先の横断歩道に、黒っぽいスーツの歩行者がいることに気付いていなかった。あわててブレーキ、フロントからスリップダウン。よくよく考えれば、歩行者の位置は全く問題なかった。「何だ？」というふうに振り返りつつ去って行く歩行者。痛い・・・。
写真はカウルの破損個所。他にミラー、マフラー、クランクケースなど。特にクランクケースは酷く、下地の金属が剥き出しになって、若干凹んでいるようだ。ただし、その後の走行には影響なかった。ミラーやランプ類が割れることも無く、レバー類が折れることも無かったのは、単に転倒しただけだからですな。何にもぶつかっていないので、立ちごけと一緒かと。体のほうは、左肩、左脇、左ひざを打撲、肩と膝は擦り傷。病院に行くひまもないので、湿布と絆創膏で治しました。骨は折れていないので（たぶん・・・）。一週間じゃ直らなかったので「軽傷」ではないですな。「重傷」と言うにはあれですが、分類上はそうなるかと。
しかしこのＴ字路、交通量もあるんだから、そろそろ信号か街灯が欲しいですね。まあ結局は自分の不注意なんですが。orz
| SCSI接続のMOドライブがあるマシンへのLinuxインストール |
| 2007/10/22 02:57:29, Category: 1.PC, Comment: 0 |
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結論からいうと、最近の Linux は課題が多い。
状況は下記の通り。
ハードウェア：Pentium3-1GHz、マザーはAOpenのAX3S PRO (チップセット Intel 815）。ドライブはPrimary Masterに40GB HDD、Secondary Masterに松下のDVD-RAM/R/CD-R/RWドライブLF-D321。AGPにCanopusのSpectraF11PE、PCIにMelco(現Buffalo)のSCSI-IF(詳細失念)とIO-DATAのGV-VCP/PCI(ビデオキャプチャ)。SCSI-IFには富士通のMOドライブ(230MB)のみを接続(ID:4)
ソフトウェア(と言うかLinux)：Fedora 7、Vine Linux 4.1、および OpenSuSE 10.3 のインストールを試行。
共通する症状：インストール時やインストール後の起動時、MOドライブをハードディスクとみなし、何度もアクセスしに行く。メディアが入っていないと、タイムアウトするまでリトライを繰り返すので、通過するまで非常に時間がかかる。メディアをいれておけばとりあえずすぐにパスできる（ライトプロテクトがかかっていてもいい）が、別の問題が生じることもある(後述）。
個別の症状：Fedora 7 の場合。インストール中に何度もMOドライブにアクセスするので、ドライブにメディアを入れておかないとインストールがほとんど（いや、全くと言ってよいほど）進まない。メディアをいれておけば簡単にパスするが、grubのインストールに罠がある。Fedora 7 では IDE も SCSI もすべて /dev/sd で扱うのだが、SCSIが先に来てしまうため、MOドライブが /dev/sda (第1HDD)と見なされてしまうのだ(IDE HDD はその次、/dev/sdb となる）。よってデフォルトのまま進行すると、grub を MOドライブにインストールするような設定になってしまっている。メディアにライトプロテクトしてある場合、当然 grub も書き込めないのだが、なぜかインストーラはエラーなく終了してしまう。インストール後の再起動時に GRUB の表示で固まってしまい、初めて気がつくという構図。これはひどい。この問題を回避するには、ブートローダのインストール設定時に「高度な設定」を選び、インストール先を /dev/sdb1 に変更するか、あるいは /dev/sda と /dev/sdb の順番を入れ換えておく必要がある（ただし、後者の場合で、かつ、カスタムパーティションを作成していた場合、インストール後のデバイス名が変わるので、fstab が合わないことがあるので注意）。
個別の症状：VineLinux 4.1 の場合。Fedora 7 と同様に、インストール時には、何かてきとうなメディアをいれておかないと、ほとんど進まなくなる。ただし、IDE の認識は旧来どおり /dev/hd で、SCSI の /dev/sd とは区別され、grub のインストールはデフォルトで問題ない。ただし後述の通常起動時の問題は Fedora 7 と同じである。
個別の症状：OpenSuSE 10.3。インストール時は２、３回ほど引っかかるものの、Fedora 7 や VineLinux 4.1 に比べるとはるかに少ないため、メディアなしでも比較的スムーズに進む。もっとも問題が無いといえるだろう。だが後述の通常起動時の問題は Fedora 7 や VineLinux 4.1 と同じである。
通常起動時の問題（共通）：上記いずれの Linux においても、通常起動時にはやはり MOドライブへの接続テストのようなアクセスが何度も行われるため、メディアが入っていないと非常に時間がかかる。たとえば OpenSuSE 10.3 の場合、grub選択からログインが面までおよそ６分もかかる（同じハードウェアでも、この問題が起こらない OpenSuSE 10.2 の場合は１分強ですむ※１）。まあ、MO を入れておけばいいのではあるが、使いもしないものをドライブに入れておくというのは、あまり気分がよくない（出し入れが煩わしいので、入れっぱなしにしておきたいところだが、MOはドライブ内ではシャッターが空いたままなので、ほこりの侵入が気になる）。
※１：もう大分前なので忘れたが、おそらくインストール時に MOドライブを外して回避したと思う。実際、この OpenSuSE 10.2 では MOドライブ(というか SCSI-IF自体)を認識していない。後付けで New Hardware のチェックでドライバを当てた場合、今回と同様の問題が起こることが懸念される。過去資産活用に MOドライブが必要なのだが(古いデータはMOにあるため)、どうしたものか・・・（USB接続の外付けを買うなどという追加投資は極力避けたい。）